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トンボ鉛筆のZOOMにエコロジカルなデザインを

  • 執筆者の写真: Tadashi Sakuma
    Tadashi Sakuma
  • 2019年7月9日
  • 読了時間: 2分

更新日:2020年3月22日

スペインバルセロナに拠点を置く、LA NA VEというデザイン集団による新カテゴリ-文具を開発

“壮大な宇宙空間を遊泳する宇宙船と地球に息づく生物をテーマにしたファンタスティックなデザイン“


Client/ Tonbow 1992  

Design/ LA NA VE

Award / IF Design 1994

/Design plus 1994

/Baden wurttemberg international design 1994



Story
テーマは「暖かい、生き物のような・・・・」


倉庫を改造したような天井高が6メートル越えの開放的な空間。日本のデザイナーだと戸惑うような依頼「暖かい、生き物のような・・・」しか伝えていない。これに応えたのがスペイン・バルセロナに事務所を構える「LA NA VE」デザイン集団。リーダーであったゴンザレス氏はドラフターに向かって、ラフデザインを描くのかと思いきや「eureka」と叫び、工作室えと向かった。

木製の丸棒を旋盤に挟み込み、削りだした。何度も何度も手触りを確認しながら、自分のイメージを形にしている。形が完成したらノギスで採寸し図面に落とす順番だ。日本のデザイン手順とずいぶん違う。

後に、これが「フィッシュ」というZOOM LANAVEシリーズとして商品化に繋がっていく。


そろそろ、ランチにしようと午後2時に浜辺のシーフードレストランへみんなで繰り出す。入口に並んだ海産物を思い思いに注文した。料理が出来上がるまでにデザイン談義が始まる。もう止まらない。ワイン片手に夕刻まで自分の考えをぶつけ合う。頭がワインでクラクラしながらも、これは驚くようなデザインが上がってくるなとウキウキ気分で本日の仕事は終了。



待つこと2か月あまり、来週にはプロトタイプがクライアントのオフィスに到着すると連絡が入った。期待するもどんなものが上がってくるかスケッチすら見ていない。

当日、機関銃でも入ってそうな木箱に、いくつもの真鍮色のビスで止まっている。

LANAVEらしいスペインの地下鉄切符をモチーフにしたシールで封印がしてある。長旅のせいで、適度に傷がついている。これを見たときクライアントの目が期待感で輝いていた。その瞬間、商品化は決定したと確信した。

「ハンド・UFO・麦の穂・フィッシュ」の登場の瞬間であった。後に、日経デザイン誌の表紙を飾ることとなる。

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